黄禍
20世紀始めの日本人移民への反感をこめた「黄禍」という人種差別語は、第二次世界大戦中の日本人の血を引く人達の拘留に際して、一役買うことになりました。カリフォルニア州をはじめとするアメリカ西海岸の州では、期を利用しようとする政治家、報道関係者、労働組合などが日本人の団体がアメリカ合衆国をのっとり、征服して、白人種を陥れ、その純血を汚すと世間に警告したのです。このような中傷は、その以前は中国人労働者に向けられていました。危険で邪悪だとというのが、アジア人に対する典型的なイメージだったのです。白人種より劣るものとされながらも、同時に「東洋」の不可思議な力で、恐ろしい計画をたてているとも考えられていました。新聞は、一世の労働者は、白人より過酷な生活条件でも生き延びられると書きたて、一世の女性の出産率を誇張して報道しました。20世紀初頭の日本による軍事拡張は、この「黄禍」の警告に拍車をかけ、アメリカ大陸に侵略して来るのは、時間の問題だと言われるまでに至ったのです。アメリカに住む日本人を長年心憎く思っていた人達にとっては、真珠湾攻撃は、敵国人に対してのみでなく、敵人種に対する戦争に合衆国をかりたてるものだったのです。
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