日系アメリカ人の歴史

現在ではアメリカの多民族社会の一部となっている日系アメリカ人ですが、その歴史は決して平坦なものではありませんでした。1885年から1924年の間、一世と呼ばれる約20万人の日本人がハワイに、18万人がアメリカ本土に集団移民しています。一世は市民権を得ること、土地を所有すること、白人と結婚することを禁じられ、偏見と差別の中で過酷な労働生活を送りました。アメリカ国籍を持つアメリカ生れの二世に対してさえ、公共施設の使用や雇用などの面で、差別は存在し続けました。1941年12月7日、日本軍がハワイの真珠湾を攻撃したことにより、日系人社会に対する猜疑心が広がり、12万人の罪のない日本人と日系人の強制収容へとつながります。収容者のほぼ3分の2はアメリカで生れ育ったアメリカ人でした。